先週末から2級技能士対策の資料と動画を公開しています。
そこでも少し触れたのですが、
クライエントの「・・・・・ということで悩んで相談に来ました。」
といった最初の応答に対して、
「・・・・ということですね。ではその●●(不安)という点に関して
もう少し詳しくお話ししてもらえますか?」
という応答をする方が非常に多い、ということです。
どこかで、こう言わなければならない、
ということを聞かれているのでしょうか。
これはいわゆる「非指示的リード」という応答で、もちろん絶対に共有NGだという
わけではありません。
ですが、例えば
「先日、母が亡くなったんです。急なことだったのでショックで・・・。」
といったクライエントに対して
「お母様が亡くなられたんですね。そのショックという点について
もう少し詳しくお話しいただけますか?」
と質問したとしたらどうでしょう?
私はクライエントを苦しめるだけだと思いますし、私がクライエントだったら
その場で帰ってしまうかもしれません笑
パターン化した応答ではクライエントとの関係は深まりませんし、
キャリアコンサルタントがクライエントを理解するための応答だったとしたら
つまり、キャリアコンサルタント主体の質問であれば不適切だということです。
逆に、クライエントがもう少し詳しく話そうかどうしようか、悩んでいると感じた時や
クライエントがその点についていま、答えを見出そうとしている、という時などは
意味のある応答だと思います。
パターン化している自分自身の応答があれば、
本当にそれはクライエントにとって意味のある応答であるのか、
クライエント主体の応答になっているのか、見直してみてください。
そのパターンの応答ではなく、他の応答をするのであればどう応答するのか、
を考えることはキャリアコンサルタントとしての応答の幅を広げることにつながるはずです。
ぜひ資料をお持ちの方は、システマティックアプローチについて
触れている箇所はじっくり読んでみてください。