クライエントに対する応答が
伝え返しや質問ばかりになり
いい表現でクライエントに応答を返せない。
そんな悩みをよく伺います。
なぜいい応答が返せないのか?
それは、厳しいようですが、クライエントが「わかってくれた」と
思えるまで聴けていないからと言えます。
ではどのようにトレーニングするといいのでしょうか?
やはり、普段の面接やロールプレイでは、
すぐに「反応」することが求められるため、なかなか難しいです。
だから、自分のロールプレイを逐語にして、
クライエントの発言を丁寧に確認して
どう応答すればよかったのかを
しっかり考える、という作業が必要になります。
そして考える際に一つの応答だけではなく、
2、3つ検討してみます。
そうするとクライエントが本当にいいたかったことは
何かを自ずと考えますし、
複数考えた応答の中で
一番適切である応答は何かも検討することができます。
このような繰り返しをしてクライエントの発言を
どのように聴くといいのかは身に染みつかせていきます。
それが現場での「反応」につながります。
時間はかかりますが、
必ず自分の応答は変わってきますし、
自分の応答が変わるということは
クライエントにもいろんな可能性を提供することにもなります。
私自身は悩みつつ、半年くらい練習しているとなんとなく身についてきた
感覚はありました。それでもやはり継続して
練習するしかないのが辛いところではありますが、
自分の力量を伸ばすためには逃げられないことかと思っています。
昨年から継続販売している傾聴ワークブックをお持ちの方、
もち腐れになっていませんか?
自分の語彙力がない、
表現力がない
と嘆く前に一つでも二つでも取り組んでみてください。