問題を捉えることに集中するより肯定的関心

自分自身がキャリアコンサルティングを実施する際、

傾聴にも集中しますが、

当然、自己一致や肯定的関心といった基本的態度も注意を払っています。


肯定的関心とは、

クライエントそのままを、そしてクライエントの見ている世界そのまま

をいい悪いと評価せず「そう思っているんだ」「そう見ているんだ」

と捉えることです。


「定年を迎えるまで頑張ってきたけれど、定年を控え

ここからどういう方向に進んだらいいのかわからない」


というクライエントに対して、

単純に「どういう方向に進んだらいいのかわからない」

というだけではなく


「定年を迎えるまで何十年と頑張り続けてきたクライエント」が

迷い始めているということも含めて関心を持つということです。


そんなクライエントはどんなふうに今を見ているのでしょう?

どんなふうな道を見ているのでしょう?

どんな視界が広がっているのでしょう?


それらを見ているのはクライエントなので、

クライエントに素直に「教えてもらう」という感覚も

必要なように思います。


そのクライエントの世界に対して、

問題把握をしようとするがあまり、

否定的に見たり、クライエントのものの味方に対して

間違い探しをしようとしたりすると

途端に「肯定的関心」とはかけ離れてしまいます。


一方で、たまに

クライエントを承認する、褒める、コンプリメントする

という言葉を聞きますが、

これもまた「肯定的関心」とは異なります。

そしてこれらは対人関係の中で上下関係があってできる応答であるため、

キャリアコンサルタントが上、

クライエントが下

という関係性を作ってしまいます。


クライエントに対等に向き合い、クライエントそのままを

肯定的関心をもち、共感的に理解し、自己一致させながら向き合う

ということは相当に意識をしていないと

すぐに崩れてしまうようにわたしは感じています。


「応答」だけではなく「基本的態度、姿勢」に対して

どれだけ自分は注意を払えているでしょう?


それくらいできてるよ、とタカを括っている人ほど

怪しいと思ってもらいたいです。





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