キャリアコンサルティングの中で、
傾聴は大切、という点は共通認識として
ありますが、
SNSなどを見ていると
助言、アドバイスはしていいとか、いけないとか
両局の話題が出てきます。
みなさんはどう思いますか?
キャリアコンサルタントの能力要件の一部に、
また傾聴と対話を通して、相談者が抱える課題について相談者と合意、共有することができること。さらに相談者との関係構築を踏まえ、情報提供、教示、フィードバック等の積極的関わり技法の意義、有効性、導入時期、進め方の留意点などについて理解し、適切にこれらを展開することができること
という文があります。
情報提供、教示、フィードバックはしてもいい
ということが結論としては言えます。
ただし、
意義、有効性、導入時期、進め方の留意点をちゃんと分かった上で使いなさい
と書かれています。
ではどういうふうに使えばOKでどう使えばNGなのでしょうか?
基本的には
「クライエントを理解する、
クライエント自身がクライエントを理解するために使う」
ということです。
逆に
クライエントに押し付けたり、説得したり、上から指導的に伝えたり
することはキャリアコンサルタントの定義からするとNGです。
ですので、
「こういうふうにも考えられるけれど、どう思うか?」
と伝えて、クライエントに考えを深めるための一助にしてもらうのです。
言い換えると、助言など活用して、いろんな視点でクライエント自身を検討するために使います。
つまり「対話」です。
どちらの意見が正しいわけではない、というスタンスで関わっていきます。
そしてその対話をするためには、
クライエント自身が自分を内省しようという姿勢になっていることが前提ですし、
場合によっては厳しい現実を見ることにもなるので、
安心安全な場があってこそ成り立ちます。
面接が進み、こちらから行った助言などに対する
クライエントの反応をきちんとみて、
クライエントがキャリアコンサルタントの考えを真っ向から否定するようであれば、
関係構築からやり直すことも重要です。
またキャリアコンサルタントの考えに従順に従いすぎるとしても、依存している可能性があるので、立ち戻らなければなりません。
キャリアコンサルタントが伝えた助言についても
クライエントが吟味してくれたり、
正常な抵抗があってこそ
対話の意味をなし、クライエントらしい自己理解、意思決定につながるはずです。
助言やアドバイス、情報提供、フィードバックをするにあたり、
それはキャリアコンサルタント側のあくまで一意見であり、
それが必ずクライエントにとっての正解ではない、
ということを常に念頭に置いて
関係構築以降、関わっていきたいです。
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