昨日から１２回にわたるカウンセリング力アッププログラムが
スタートしました。
１回２時間の講座ということもありあっという間に過ぎていきました。
その中で
多数の方の考えや答えを共有することで
いろんな視点が検討できるな、ということを実感した時間でした。
そもそもクライエントの発言一つとっても
それをキャリアコンサルタントがどう受け取るか、もキャリアコンサルタントそれぞれです。
例えば
「そろそろ役職定年を迎えることになり、会社にいても仕方がないので、どうしようかと思っています」
というクライエントの発言について、
クライエントにどんな思いや感情があると思いますか？
「やり切ったという思い」
「居場所を失いそうと思っている」
「仕事をしても仕方がないと思っている」
など様々なことが想像できます。
もちろんクライエントの言い方などにもよりますし、
最終クライエントがどう感じているのか、が大切です。
カウンセラーがどう見立てるか、の答えは一つではないし、
見立てるということ自体、カウンセラーの価値観を入れることになり
カウンセラーにより、様々に捉えることができます。
つまりカウンセラー、その人自身の色眼鏡で見ているということです。
色眼鏡で見ることは決して悪いことではありませんが、使い方次第ではないでしょうか。
だとすると使い方を検討する必要がありますし、
使い方を検討するにあたっては、
自分のものの見方、受け取り方は一つの可能性にすぎないということを肝に銘じておく
ことから始まるのではないかと思います。
キャリアコンサルタントの色眼鏡で見た世界を
キャリアコンサルタント自身が
あたかもそれが「正しい」ものの見方と考えて
クライエントに押し付けてしまうと、
クライエントとの対話は不可能です。
キャリアコンサルタントもまた
自分のものの見方は一つにしかすぎないということを理解し、
様々なものの見方、視野を広げる努力をしていくことは
クライエントを支援するにあたって必要不可欠です。
講座を通じて単なるスキルではなく、
参加されている皆さんの視野を広げる機会にもなると
またより有益な場になるのではないか？
そんなことを目論み、次回４月も開催したいと思います。
ご参加いただきましたみなさまありがとうございました。
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