「助けて」言えない日本人

あなたはベビーカーを押して電車に

乗らなくてはならなくなりました。

最寄りの駅にはエレベーターがなく、

エレベーターがある駅は自宅からかなり

遠くのところにあります。

あなたならどちらを使いますか?

① エレベーターのない最寄りの駅

② エレベーターのある自宅からかなり遠い駅

 

 

皆さんはいかがでしょうか?

統計では

日本人  ① 最寄りの駅:② 遠い駅     

    =  1  :  9

イギリス人 ① 最寄りの駅:② 遠い駅 

    =  9   :   

だそうです。

 

 

つまり、日本人は周囲の人たちに

「助けて」

ということをしない傾向にある

ということです。

 

これは、昨年から地方創生の一貫で

市民向けのまちづくりワークショップで

引用したものです。(コロナの影響で頓挫中)

お互い子育てで困っていたり、

介護で困っていたりするのに

なかなか言えないのはなんでだろうか、

ということを考えるためでした。

 

キャリアコンサルティングを受けると

いうことが浸透しないことの要因として

この傾向も一つ挙げられる

のではないでしょうか。

 

「助けて」ということ自体が恥ずかしい。

そんなことくらいは管理職として、

働く親として

当たり前と言われそうで

悩んでいることを言えない。

 

実は心の中にはモヤモヤしたものがあるのに

それを言うこと自体が駄目なことと捉えたり、

恥ずかしいことと捉えてしまう。

 

そもそも「助けて」と言ってはいけない

自分のことは自分で、と育ってきた人は

自分が何に困っているのか、

言葉にできない方もいます。

 

3.11の震災の時なども

みんなが大変な時なんだから、

私だけしんどいなんて言えない、

という声もありました。

 

もっと「助けて」

と気軽に言える世の中になれば

と言うことを願う一方、

来談されたクライエントに対しても

何を「助けて」と言っているのか、

丁寧に耳を傾けることが

求められるのではないかと思います。

 

「助けて」ということが苦手だからこそ

最初にそれを言うことを恐るでしょうし、

それを言語化できない

クライエントも多くいます。

 

本当はクライエントが何を言いたいのか、

何を助けてと言っているのか。

 

日本人のこの性質から見ると

日本のキャリアコンサルタント

これを把握する力が

もっとも求められるのかもしれません。

 

時間がある今、

録音したロールプレイや逐語録を

見直してみてください。

クライエントが本当に助けて

と言っていることを捉えられているか、

また別の視点で捉えられないか、

検討してみるといい学びになります。

 

 

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