キャリコン としての立場と所属する組織人としての立場の狭間で

私の社会人としてのキャリアは

英会話スクールでの営業からスタート

しました。

何せノルマがきつい会社でしたが、

幸運にも一年目の頃から私はかなり

いい成績を残していました。

 

そうすると逆にどんどん数字が

プレッシャーになり、

次第にお客様と向き合うと、

いかに売りつけるか

いかに高い商品を買わせるか

それにしか目が行かなくなっていきました。

 

ふと気がつくと

全く仕事が楽しくない。

そしてお客様はその場では契約を

決めてくれても数ヶ月後には

キャンセルを申し出られる。

契約もとれなくなる。

…何もかもうまくいかないという

負のスパイラル。

 

疲れ果てた、というか

人生初の挫折でした。

 

結局行き着いたのは

数字をあげることは大事だけど

その人のためにならない、

会社都合だけを押し付けることは

みんなを不幸にする。

 

結局はお客様にとって本当にためになることを

することが、会社にとってもお客様にとっても

私にとっても最善なんだ。

 

そういう私の根本となる信念みたいなものは

この時に明確になったのだと思います。

 

今、様々な立場のキャリアコンサルタント

の方の会話を聞いていると、

 

人事の方は

相談者をいかに辞めさせないか?

 

大学のキャリアセンターの方は

学生をいかに就職させるか?

 

確かにキャリアコンサルタントとしては

目の前のクライアントのために、

と謳われているけど

現実、そんな綺麗事でいかないよね。

 

こんな声をよく耳にします。

正直、違和感ありまくりです。

 

もちろん、人事としての立場、

大学職員としての立場は理解できます。

 

もちろん、

ご本人の悩みを紐解き向き合った結果、

辞めない選択肢、就職するという選択肢

に至ることも多々あります。

 

でも、相談者のためになることではないと

わかっていて、

もしくは相談者のためにならないかもしれない

と思いながら、

そちらに誘導することは

果たして本当に誰かのために

なることなのでしょうか。

 

綺麗事と言われればそれまでですが、

私は目の前の相談者にとって

本当の意味でためになる支援をすること、

またはそれを一緒に模索することが

たとえどういう結論であれ

色んな人にとって最善になる、と

思っています。

 

もしそれが組織にとって大きなダメージに

なるのであれば、

それは組織になんらかの問題があるはず。

組織への働きかけが

キャリアコンサルタントとしての役割でも

あるのではないでしょうか。

 

 

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