週末、島根に訪れ、
リトリートの一部プログラム、自分を見つめ直す
を担当させていただきました。
いくつかツールを使い、
今の自分、将来の自分などを自由に言葉にしてもらう
というようなワークを実施しました。
参加者の方々はミドル世代が中心で、
「普段自分のことなんて話さない」
というお声が・・・笑
振り返ってみると、就職活動の時こそ「自己分析」のようなことを
して自分を振り返ることはあれど、
日常の中でそのような機会は本当にまれなのかもしれません。
私の先生は
「言葉にできない、ということは理解していないということ」
よくおっしゃいます。
カウンセラーがクライエントのことを理解していない、という視点で
おっしゃるのですが、クライエント自身も言葉にする機会がない、
言葉にしない、という前提でカウンセリングは行われます。
にも関わらず、
クライエントに聞いても話してくれなかった、
自己理解ができないクライエントだった、
内省ができない人だった、
などクライエントの「能力」が低いと、カウンセリングが進まないのは
クライエントの責任と考えていないでしょうか?
そもそも言い難いこと、まだ言葉になっていないようなこと、
心の奥底に眠り、クライエントもまだ意識できていないようなこと
にアプローチしていくのがカウンセラーの仕事です。
そしてそういう自分がいるということを
クライエントがカウンセリングの中で理解することは
自己理解であり、それはクライエントのエネルギーにつながる
ものです。
アドバイスや提案よりもクライエントの大きな力になりえます。
その関わりをおろそかにしてしまっては
カウンセリングの一番の良さをクライエントに味わってもらえない、
勿体無い状況になってしまうかもしれません。