言葉はその人のほんのわずかな一部にしか過ぎないということ

3月も残り少しとなりました。

別れ、そして出会いの季節です。

 

あたらしい世界に飛び込む方は

期待もあれば不安も抱いていらっしゃると思います。

 

そう、人は、一つの出来事に対しても相対する感情や考えを抱くものです。

悲しみと安堵

愛情と嫉妬

などなど、、、。

 

クライエントは

とある出来事に対して、こういうふうに考えている、

ということを話してくれます。

その話してくれた言葉を頼りに私たちは

クライエントを理解し、クライエント自身に自分を理解してもらい

カウンセリングを進めます。

 

ですが、最初に書いたことを前提とすると、

言葉で表されるものはほんの一部にしか過ぎないことは明らかです。

 

にもかかわらず、言葉だけを捉えて、クライエントを

理解したつもりになっていないでしょうか?

 

もっと複雑で、入り組んで、言葉にはならない思いも

含めてクライエントの心にはあります。

 

話は変わって、最近とあるミステリー小説を読みました。

最後の終わり方がそんな終わり方するの?

それは倫理的にいいの?というどちらかというと

批判的な声が多くネットの評価で書かれていました。

 

そういう評価につながることは作者からするとわかっていたこと

だと思うのですが、それでもあえてそういう終わり方にした、

ということに作者はどんなメッセージを込めたかったのでしょうか。

 

表に出てきたことだけに反応してしまうと、

批判したくなったり、嫌悪感を抱いたりすることもあります。

 

ですがその奥底にあること、その背景にあるもの、などを

より理解しようとすると見えてくる景色は

変わります。

 

カウンセラーが「クライエントを理解しようとする」

ということは

カウンセラーという仕事にとどまらず、

表面的な情報などに流されずに生きていくために

誰にとっても

とても大切なことのように思います。

 

 

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