明日で東北の震災から１１年経ちます。
１１年前、独立して間もない頃で、
当時もとある面接を受けにいっていた最中に生じて、
中断してしまったことを覚えています。
その後いろんな支援が行われる中、
心のケアとして、
「あいまいな喪失」に対する支援の必要性、
取り組みも始まりました。
曖昧な喪失とは
「さよならのない別れ」
つまり津波などで行方不明になり
家族の死亡確認すらもできない状態のことです。
「終わり」にできないからこその苦しみもまた
言葉にし尽くせないもの。
だからこそそういった苦しみをもつ人たちに対しての支援が
必要になりました。
そしてあいまいな喪失とはもう一つあり、
別れのないさよなら。
身体的には存在しているのに
心理的には存在していない状態。
何らかの事故などで意識がなくなった状態、
または認知症などを患うケースもあいまいな喪失ということです。
つまりこの「別れのないさよなら」も
「終わり」がはっきりしないからこその
どうしようもない苦しみがあります。
今、キャリアコンサルタントの実務でも
ミドルシニア層に対する支援の必要性は注目されています。
ミドルシニア層の支援をするにあたり、
介護や認知症などの知識ももはや必須です。
この知識は具体的なアドバイス、支援をするためでも
ありますが、
そのクライエントの苦しみを理解するためでもあります。
つまりは
あいまいな喪失
にどう理解しようとするのか、
どう対処するのか
はこれからのキャリアコンサルタントに必要な知識、スキル。
３・１１を前にして
今年はしっかり学びたいです。
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