「受容」はカウンセリングの一技法ではない

何度も読み返している小林先生のこちらの書。

(残念ながら廃盤)

 

1979年、約40年前に書かれた本ですが、

学びは深い一冊です。

 

人間学的実存的アプローチにおける「受容」

についてこんな文があります。

 

カウンセリングの一技法としてではなく、つまり、

クライエントに話しやすくさせるための方法とか

あたたかい雰囲気を作ったり、ラポールの場面を醸し出したり

するための技術ではない。

 

受容はカウンセラーの有する「態度」であって、「受容する行為」

として解すべきではないということ、つまり、態度であって行為ではない

 

受容の態度とは人格尊重と人格的相互関係の生き方に

あるということ、換言すれば、他人を自分と同等の価値ある

人格的存在として尊重する生き方をするということ。

 

つまりはその人そのものの存在、

またここまで紆余曲折ありながらその人が歩んできた人生、

人格、価値観。

今はもしかしたら素直になれていないかもしれない

けれどそうならなければならない苦悩があったということ。

 

ここまで懸命に生きてきて今ここにいるという

ことに敬意を持つということ。

 

面談その場だけでなく、その人という存在をそのように

見続けることができるということ。

 

そこまでの需要ができているカウンセラーが

どれだけいるでしょう。

 

私自身も特に仕事を離れると、

「あの人変だな」「何あの人」

と思うことがあります。

 

いえ、面談の場であっても例えば、

統合失調症の強い症状が現れている方と対面した際には

会うだけで、恐怖を覚え、関わりたくない

と思ったことも正直なところあります。

 

ですが、小林先生のおっしゃる受容が

少しでもできるようになれば、

もちろんクライエントとの関係性も変わるでしょうし、

私自身の視野を広げてくれる可能性があるとも思います。

 

どこまで追求できるのか、わかりませんが、

少しでも近づけるように

コツコツ積み上げたいです。

 

 

 

f:id:officebrillo:20220307191307j:image

 

【現在募集中の講座】

※現在全てオンライン(Zoom)での提供としています。

【全10回1級技能士実技対策個別講座】

www.mutsumikawabata.site

【第28回向2級技能士実技試験対策講座(グループ、個別)】

www.mutsumikawabata.site

【2日間集中2級技能士面接試験集中対策講座】

www.mutsumikawabata.site

【3/末配信!まずは内容をおさえよう、2級技能士実技試験概要動画&資料】

www.mutsumikawabata.site

 

【SV,技能士対策など各種90分個別セッションの詳細お申し込み】

www.mutsumikawabata.site

  

note.com

その他ご質問・お問合せはこちら